斎藤知事は当初「業務時間中に『嘘八百』含めて、文書を作って流す行為は公務員失格です」と語り、県は内部調査の結果、告発文は『事実無根』だとして、元県民局長を停職3カ月の懲戒処分としました。
知事が公務中に20メートル歩かされて職員を厳しく叱責したことを会見で認めるなど、告発文の内容が知事の言う「嘘八百」でないことが明らかになり、強い調査権を持つ『百条委員会』が設置されました。
時系列にすると以下の出来事がありました。
時期 | 内容 |
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3月中旬 | 報道機関などに斉藤元彦知事に関する告発文が匿名で届く |
3月25日 | 県副知事らが西播磨県民局の県民局長のパソコンを押収。告発文のデータが見つかる |
3月27日 | 斉藤元彦知事、告発文を「事実無根、嘘八百」と否定し、「被害届・告訴」もすると会見 |
3月27日 | 県民局長を解任。県民局長が四日後に控えていた退職予定を取り消し。 |
5月7日 | 元県民局長を3ヵ月停職へ |
6月14日 | 第1回百条委員会(自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、事実関係を調査するため、地方自治法100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会。) |
6月27日 | 第2回百条委員会 |
7月7日 | 元県民局長、遺書を書いて自死する |
7月11日 | 斉藤元彦知事、知事辞任を否定 |
7月19日 | 第3回百条委員会 |
匿名で送られた告発文の中には七つの項目でまとめられており、そのうち「パワハラ」に関する記述もみられたようです。
告白文内容
①プライベート関係なく幹部に休日にチャットで指示!
告発文に書かれていたことによれば、幹部に対して休日や昼夜問わず指示をチャットで送ることがあったそうです。
たとえそれが夜中でもおかまいなしに矢のように送っていたようです。
日頃から自分の気に入らない職員が返信を遅れると「やる気がない」と非難。
返信が早すぎると「こんなことで僕の貴重な休み時間を邪魔するのか」と文句を言っていたとのこと。
告発文に書かれていたことが本当なら、今の時代にそぐわないのかもしれませんね。
気に入らないことがあれば部下を怒鳴りつける
普段から執務室や出張先など、自分の気に入らないことがあれば部下を怒鳴りつけることが度々あったようです。
そのパワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえてくるほどだとか。
この問題を受け、知事は自ら全職員に緊急アンケートをとりました。
自身の言動がパワハラにあたるのかを調査したようです。
結果、職員からパワハラを受けたというアンケート結果が出てしまったとのこと。
そのため、百条委員会の設置に踏み切られたようです。
怒鳴るなどの認識が部下と違ったのかはわかりませんが、受け取り方はそれぞれあるのかもしれませんね。
出張先施設で出迎えの職員を怒鳴り散らす!
出張先の施設に出向いたときのこと。
その施設のエントランスが車両の乗り入れが禁止だったため、施設の約20m手前で停車し斎藤元彦知事を降ろしたとのこと。
しかし、その行動が逆鱗に触れてしまい出迎えた職員や関係者に対して怒鳴り散らす様子があったとのこと。
この件に関して斉藤元彦知事はこのように弁解しています。
「時間が限られている中で、少し私からすると適切ではない段取りがあったので注意をしたことはある。それなりに厳しい口調で注意をしたが、社会通念上の範囲内で注意したと認識している」MBSNEWS
告発文に書かれていたことが本当ならば、場所など関係なくの行為なのかもしれませんね。
自分の知らないことがあれば担当者を呼び出し説教
行政の取り組みなどについて自分の知らないことがテレビで取り上げられ評判になったことがあったとのこと。
そのときに、自分には知らされていないことに腹を立て「聞いてない」と担当者を呼び出ししたそうです。
その後、執拗に責め立てて説教をしたとのこと。
自分が知らないことは嫌な性格だったのでしょうか。
告発文が本当なら、部下の仕事全て報告しないといけないことになるかもしれませんね。
知事レクで机を叩いて激怒
知事の業務の一つに「知事レク」と呼ばれる『戦略的広報活動』というものがあります。
その知事レクにて、自分の気に入らない意見や話し合いがあると机を叩いて激怒する様子があったとのこと。
そのようなことが本当なら、会議に参加して発言する部下も怖くて発言できなくなるかもしれませんね。
気に入らない職員を左遷
務員は基本的に年度ごとに人事異動があります。
その人事異動の際に、気に入らない職員がいる場合に左遷をする指示を出していたとのこと。
今まで左遷をされた職員は多くいるとのことです。
告発文の内容が本当なら、斉藤元彦知事に気に入られないとと思うかもしれません。
職場内で同じポジションにい続けるのは難しいかもしれませんね。
イベントで個室を用意しないと罵倒
ベントがある際に、知事専用の控室(個室)を用意しないと職員が罵倒されることがあるようです。
そのため、職員は罵倒されないようにイベント会場施設の授乳室を控室代わりに使用しました。
結果、県民の施設利用者が授乳室を使えるなくなり大変困ったことがあったとのこと。
その件に関して斉藤元彦知事はこのように弁解していました。
斎藤知事は「一時的に使用したのは事実だが、授乳室だったと指摘で初めて知った。ご迷惑をおかけし、申し訳ない」と陳謝した。読売新聞
一時的に使用したことを認めましたが、授乳室だとは知らなかったとのこと。
斎藤知事への忖度からこのような結果になってしまったのかもしれませんね。